一緒に、歩いている。No2

一緒に、歩いている。 - - harness

ヴァルデスの引退

盲導犬は10歳(人間の年換算で60歳)になると
引退の目安にします。

ヴァルデスは、2015年10月3日で10歳です。

排泄の間隔が短くなった事。

足腰が弱くなり、歩く速度が落ちた事で引退を決めました。
 

歩行に支障をきたす要素が少しでもあると、
安全性が低下します。

盲導犬は、万全の体調でないと役割が果たせません。

それに、引退後をお願いするボランティアさんにも、
元気なうちに新しい家族として迎えて欲しかったのです。

 

 

ヴァルデスの老化を僕がフォローするから、
翌年まで待って欲しいという山橋さんを、
半年に渡って説得しました。

それでは、せめて阿波踊りが終わって、
10歳のお誕生日をお祝いしてからにして欲しいと、
しぶしぶ承諾。

「ヴァルデスを、絶対に幸せにしてくれる家庭へお願いします。

 それを杉井さんが責任持って探してください。

 ちょっとでも納得いかなかったら、
 引退は延期します。一切、妥協はしません。」

山橋さんのヴァルデスの幸せを願う厳しい条件でした。

引退が10月と決まり、引退先探しが始まりました。

1、ヴァルデスのパピーウォーカーさん。

  引退を待っている場合があるので確認。
 

2、山橋さんの知人で、
  ご自身の退職後に引き取り希望だった方。

  退職が3ヶ月後となるので断念。
 

3、ボランティア登録家族 
  お住いの距離的なことで条件が合わない。

 

4、ボランティア登録家族◆
  ご家庭まで一緒に行ってお見合いをしました。

  ヴァルデスを気に入ってくださった優しいお母さんに
  決めようかと思ったのですが、
  山橋さんから、すでに居る犬2頭とヴァルデスと
  愛情が分散され、ヴァルデスも犬たちも
  寂しい思いをするのでと断念。

 

5、ボランティア登録家族 
  ご年配の方が中心となってお世話をする家庭で、
  トイレの近いヴァルデスは、
  負担になりお気の毒だからと断念。

 

 

一件、一件山橋さんと事務局に集まったり、
電話で話したりして慎重に進めました。

その時、必ず山橋さんは確認するのです。

「ヴァル、どう思う? どうする? 行く?」

ヴァルデスは、じっと私を見つめます。

「ヴァルちゃん、乗る気ではないわ。次にしよう。」

何となくですが、そんな気がして・・・
 

 

引退犬ボランィア探しも暗礁に乗り上げ、
募集をメディアに伝えてもらおうかと模索していた頃、
元パピーウォーカーで、現イベントボランティアの
清重さんに相談したら、
ずっと前からヴァルデスに恋していたと聞き、
急遽お見合い。

 

なんと6件目にして、やっと山橋さんの納得のいく落ち着き先が見つかりました。

 

 

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